ミッション
日本の歴史、茶道・華道・香道などの伝統芸道における「型」に着目し、
温故知新(トラディションとアイデア)の知と技を再認識することにより、
厳しい環境に置かれる日本のビジネスシーンを牽引する新たな人材、
引いては社会に貢献する人材の育成を目指して、
教養と鑑識眼を備えたビジネスパーソンが出会い、影響しあう
パワフルなネットワークの拠点(コミュニティ)を形成してまいります。
パーパス
伝統芸道に修業の段階を示す「守破離(Shu-Ha-Ri)」という言葉があります。
規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても 本を忘るな
基礎となる「型」を生み出した先人たちに学び、築き上げた伝統を「守」ることから始まり、
学んだ「型」を自家薬籠の物とした上で創造的な解釈を加えることで発展させる「破」を経て、
最終的には「型」を離れ、オリジナルなスタイル(型)を確立する「離」に至ります。
この過程はビジネスにも当て嵌めることができると考えますが、
海外から輸入されたメソッドやビジネスモデルをそのまま取り入れてしまう傾向が強いようです。
守るべき日本「型」は何かを見出せぬまま、
メディアやSNSなどで得た知識や情報の得手勝手な解釈をしていては、
進化・発展させる「破」に及ぶことはなく、
いわんや新しい日本「型」ビジネスを創出する「離」には至りません。
幸い日本には茶道・華道・香道などの伝統芸道が存在します。
とりわけ近代のビジネス界にはこれらの伝統芸道に通じた経営者が多く、
安田善次郎、原三渓、益田鈍翁、松永安左衛門、根津嘉一郎、小林一三、
戦後の五島慶太、畠山一清、松下幸之助など枚挙に暇がありません。
また、スティーブ・ジョブズの禅修行による実践効果に世界が注目するようになったのは最近のことです。
近代数寄者と呼ばれる彼らは伝統芸道が作り出してきた「型」、
言い換えれば「知と技」の習得を通じてビジネスパーソンとして充実した人生を送りました。
彼らを魅了したのは、長い歴史の中で時代に適う「型」を生み出した伝統芸道からの学びです。
それは永久に修業の続く「道」です。
この修業の場と機会を提供することが日本のビジネス界の活性化、国際化へ貢献すると考えます。
それゆえ、まずは「好きこそものの上手なれ」「最初の一歩こそ本物を」をモットーに、
「好き」と「本物」が人を魅きつけ、歩むほど縁がつながるコミュニティを形成してまいります。
わたくしたちは、コミュニティのメンバーとの信頼関係が最も重要であると考え、
法人活動の公益性、透明性、公平性を順守する形態として
P.F.ドラッカーの論じる「NPO(非営利活動法人)」としての活動を選択しました。
上記の目的を遂行するために、
ビジネスと伝統芸道に共通する拠り所となる本質的なものを見つめ直し、
各種伝統芸道の講演会、ワークショップ、催事、コンテンツ配信・出版などの活動を展開してまいります。